本日は第31回ER・当直セミナーを開催しました。
今回は救急車での来院ではなくて、歩行で来院された症例でセミナーを行いました。

実際に経験した症例をアレンジしたものを基にしてシナリオを作っているので、現実味があって非常に臨床に近い形で学べると考えています。研修医や学生さんが勉強になっていることを願っています。

歩行で来院された患者さんが軽症であるという保証はどこにもなく、常に重症の可能性を頭に入れて診療を行うことが大切です。まずは患者さんの症状や訴えに耳を傾け、緊急性の高い疾患を除外するトレーニングが重要だと考えています。

今回は超音波の重要性も伝えています。大きな病院だとどうしてもCT検査に頼りがちですが、時間がかかることもあり、まずは超音波で患者さんが訴える症状の部位を観察することを考慮に入れる必要があります。とにかく患者さんをしっかり診ようとする姿勢が病変の発見に繋がることを伝えています。

また、今回も研修医2名が参加してくれて、とても良い勉強会になりました。やはり研修医が参加してくれると、他の参加者(学生)にも刺激になり、相乗効果を生むのだと感じています。

これからも救急医療の質の向上のため、医学生や研修医に対する勉強会を継続致します。