院長の小林正宜です。
先日の台風21号で多くの方が被災され、ここ生野区でも街路樹がなぎ倒されたり、看板が落ちたりと自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。

皆さまはお怪我などされませんでしたでしょうか?
当日は育和会記念病院で研修医の教育とともに、救急外来を担当しておりましたので、怪我をされた患者さんが次々と運ばれて、対応に追われていました。

現在のところ当院の患者さんは、訪問診療の患者さんを含めて甚大な被害もなく、皆さん無事に過ごされているようです。今回は災害に備えた準備がとても大切だということを実感致しました。

さて、大阪にある5つの大学病院のうち、総合診療科がある4つの大学病院が合同で行う勉強会「ええやんなにわの総合診療」を開催しました。

私は大阪市大病院の幹事をさせて頂いております。
今回は大阪市大が企画する勉強会でした。なるべく学びの多い勉強会になるよう、入念に準備し、多職種でのワークショップを行いました。

医師以外にも医学生、薬学生、ケアマネジャー、看護師、薬剤師、鍼灸師、ソーシャルワーカー、臨床心理士の方々が参加され、総勢50名以上で、熱気のあふれる勉強会となりました。

前半は「末期癌に対する告知」を、後半は「入院から在宅診療への移行」をテーマにワークショップを行いました。途中ミニレクチャーとして弁護士の先生から「成年後見人制度について」のお話をして頂き、それも大変勉強になりました。

アンケートでは非常に前向きな意見を頂き、開催した甲斐があったと実感しております。

これからも患者さんに貢献できるよう、日々勉強と実践を積み重ねていきたいと思います。
もちろん「病だけでなく、人を診る」というその精神を常に心に抱きながら研鑽致します。